アルルノベルス
木谷恭介
九州平戸殺人事件
著名なデザイナー・鳥飼多佳子の屋敷の前に、生後間もない嬰児が捨てられていた。その一週間後、熱海の錦ヶ浦でその嬰児の母親・新宿のホステス村瀬美奈が絞殺死体で発見される。警察庁広域捜査官・宮之原警部は、電話を使い美奈を探し出したという人探し事務所の桐沢香代とともに、美奈の母親である牧江の消息を追って北九州若松に飛んだ。しかし、そこで金儲けの為に大阪へ行ったはずの牧江の元夫・村瀬政雄が九州平戸の海で死体となったと聞き――!? 熱海・南紀・平戸を結ぶ殺意の交錯! 見栄と名誉に歪んだ構図の中で、出生届に隠された謎とは!? 広域捜査官・宮之原警部シリーズ傑作!!
定価:900円(税込) ISBN 978-4-86296-211-9
陸奥仏ヶ浦殺人事件
下北半島の仏ヶ浦の双鶴門で、史学院大学の民俗学教授・佐伯重信が背中をナイフで刺され殺されていた。発見者の森口美樹は佐伯の教え子で、民俗学的視点で旅行記事を書いているライターである。彼女は佐伯から下北半島の民間伝承の調査に誘われ、前日当地に来たばかりである。昨夜は佐伯とともに地元で行われた庚申講を取材中に、イタコの修業をしたという吉永ユカの神がかり的な挙動の中で、聖地で三人が殺されるという言葉を聞いたばかりである。度重なる殺人事件に美樹と警察庁の宮之原警部の二人三脚の捜査が始まる。
定価:900円(税込) ISBN 978-4-86296-209-6
倉敷美術館殺人事件
瀬戸内海のリゾート地・牛窓のオリーブ園で亀岡清孝が殺された。彼は運送業で巨額の財産を為した亀岡吉之助の長男であるが、暴力団系の金融業者から金を借り、厳しい取立てにあっていた。そして現場近くのペンションに吉之助の若い後妻を呼び出し、金を強請ろうとしていたのである。この殺人事件に画商の八坂葉子が興味を持った。以前、倉敷亀岡美術館で仏教美術を見たのだが、その真贋が判然とせず、疑問を抱いていたからだ。結局、葉子は警察庁遊撃捜査係の宮之原警部に相談をもちかけ二人して倉敷に赴くことになった。
定価:900円(税込) ISBN 978-4-86296-199-0
軽井沢・京都殺人事件
元華族の血を引く御園生麻里。彼女が主宰した軽井沢の豪壮な別荘でのパーティの最中に、大コンツェルン東洋総業の総帥・加納憲治が殺された。それも密室で。その後、東京芝浦の海岸通りで代議士の宅間銕三が。そして山形の白布高湯で大手建設会社の会長・毎沢基春も殺される。いずれもパーティに参加した人物である。この一連の殺人事件に使われたのが麻里の父親が収集していた中世の骨董品であった。容疑を懸けられた麻里の無罪を信じて、事件の謎を追うパーティに居合わせたパティシエの久保紘一が掴んだ驚愕の真相…。
定価:900円(税込) ISBN 978-4-86296-185-3
博多大花火殺人事件
松山中央警察署の大鷹鬼平は、相談に来た少女・千津琉から、不思議な話を聞いた。十日後に博多で催される全日本花火コンクールのパンフレットに、十二年前の花火工場の爆発事故で死亡したはずの兄・敏彦の名前があるというのだ! 真偽を確かめるべく鬼平は千津琉をともなって博多へ向かったが、敏彦の姿はなかった。だが、かつて敏彦が夢見ていたという幻の大花火「雪月花三段階乱れ咲き」を目撃した。そして、直後、鮮血にまみれた男の射殺死体を発見することに……。錯綜するなぞを追う熱血警察官・鬼平の活躍!
定価:900円(税込) ISBN 978-4-86296-164-8
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